金木犀

Commonの「Let Love」を聴く。とてもいい。しみじみ素晴らしい。秋に合う。

台風が去った翌朝外に出たとき、ほとんど唐突に思われるくらいに、金木犀の香りがあたりに充満していた。先週まで、気配すらかんじなかったのに、いつ咲いたのか?まさか夜半の暴風圏内に入ったあたりで、風に激しく揺さぶられるうちに芽吹いてしまったのだろうか?そんなことがあるだろうか?

Commonがいい感じなので、そのまま検索の手を伸ばして"August Greene"の音源に行きあたる。終盤にきて"Optimistic (feat. Brandy)"が再生され、おお…と陶酔する。

https://www.youtube.com/watch?v=YE2lgI5nnQE

Brandyの声はすばらしい。中低域が深く掠れていてほろ苦くて耳がはなせない。アルバム単位で聴くわけではないけど、いくつかの曲はとても好きだ。というか、いつしか忘却していたBrandyのことを、ある時期はっきりと思い出させてくれたのはRobert GlasperのBLACK RADIO 2に収録された"What Are We Doing"であった。

https://www.youtube.com/watch?v=kXXHhINXqas

これをはじめて聴いたときは衝撃だった。本気で90年代が再来したのかと思ったものだ。

金木犀は今日もずっと香っている。さいきん、妻が出勤するとき、ときおり家の前の公園の池のほとりに青サギが来ているらしい。たまに来るのだ。この時期から冬にかけてか。食べ物を求めてか、青サギも白サギも来る。