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はてなスターというサービスが先日いきなりスタートして、このブログにもいきなり何かが付加されたみたいになって、ぱっと見て、脊髄反射的に「うへーかっこわりー!」と思ってしまい、直ちに情報検索して非表示にしてしまったのだが、基本的に、はてなという会社のこういうやり方はすごいと思う。システム屋さんなんて、上でコンセプトを練る人は色々自由気ままにクリエイター気取りできたとしても、下で開発現場に居る人とかサポート業務する人は、それまで培ってきた自分のノウハウとか従来のやり方を元手に仕事するんだろうから、なかなか変わった事はし辛いのだろうと思うが、それでもはてながすごいのは、こうしていきなり実装してしまって、ユーザからいろんな意見がグワーっと出てきたら、それも何も全部オープンで、「じゃあどうしていった方が良いのか、まあ、ゆっくり考えていきましょうよ」的なスタンスを平然と出す、というところだと思う。具体的には「ユーザサポート」の概念について、考え方が従来のシステム屋と、ものすごく違う。


こういうのは、最終的な「責任」というのは、絶対「はてな」がとらなきゃいけないのである。それがサービス提供側の避けられない運命である。それは新しい企業だろうが昔の企業だろうが、変わらないのである。はてながすごいのは、それも良く判っていて、その上で「じゃあ、どうしていけばいいと思います?」とか(一見)無防備な素振りを、平然と見せる強かさなのだと思う。


だから、単純にすごいと思う。やっぱり新しい企業はすごい。こんな機敏かつ大胆な事は普通できない。人100人分くらいの工数掛かる仕事が、30分でできちゃうようなものだ。すごい。リスクも含みで覚悟決めてやってるのが尚更すごい。


会社とかっていうのは、本当に潔い存在で、良ければ発展するし駄目なら潰れるのだ。判りやすい。使い手側は判断するとき「これ嫌だ」と云えば、完全に否定できる。全部否定でも全く問題ない。


だからまあ、僕みたいに、はてなのサービスを使っていながら、こうしてリンクもトラバもろくに使わずにウダウダ勝手な事を書いてるユーザが、はてなにとってはもっとも嬉しくない(というかあんまり参考にならない)お客さんであろう。はっきりしていないからだ。もし仮に、お前ははてなを良いと思ってんの?悪いと思ってんの?と問い詰められたら、どっちでもない。そんな事どうでもいい。とか云うだろう。でもそういう客はいっぱい居る。はてなもよくわかっているだろう。だから、そこに賭けた、そういうビジネスなのだろう。


だから、上記はまあ、どうでもいいのだ。大した話ではない。しかしそれと違って、人生において嫌なのは「相対評価」しなきゃいけないときだ。全部嫌と思っても、とりあえず序列付けて下さいっていうのを強制されてるときだ。そういう事を不可避的に強制されるのが、社会人という存在である。そういう状況では、また違う態度が必要になる。というか、そういうのが避けられないから、それについて色々面倒でも、あらかじめ考えなきゃいけないのだ。