疲労


背凭れに体重をあずけてぐったりとした姿勢のまま後頭部を仰け反らせて天井を見上げる。そのまま両腕を伸ばして頭の上で組み合わせ、ぐーっと突っ張って、背筋や首筋が伸びて、声のない嗚咽のような、喉の奥から搾り出してくるかのような声が思わず漏れてしまい、そのまま大きく一気に吸い込むようなあくびをし、そのまま噛み殺すように口を閉じて鼻から下方向に鼻息でため息をつく。僕やそのほかのメンバー皆、今日は朝からずーっとテンションが高かったため、夜の時点では久々の、どろどろになったような疲労感に包まれていた。こういうときにやる会議は皆、変なテンションの宙吊り状態で無意味に浮かれた空気に満ちていて、自分も含めあまり冷静じゃないので、みんなやたらとよく喋るし、感情先行の妙な盛り上がりになって、結果的にはほとんど意味ない結論に陥りがち。でもまあ、それはそれでいいかもしれない。うん、もう今日はいいよ。まあ、それよりもとりあえず、だらだらと酒が飲みたい。結論がいつもそれだが。でも飲みたいとか言いつつ、最近は普通に帰る事も多い。その点、去年はまだ今よりも楽しかったかもしれないが。今年はある意味彼が、一気に元気をなくしたのかもしれないという話もわかる。そういう年にしたかったのか?僕もだけどみんなも。まあいずれにせよとりあえずしょうがない。短期間で何もかもが変わったから。何にせよ、まだ引き続き頑張らないといけない。それにしてもこうして季節は巡り年月も巡るが、僕や皆がそれぞれ、少しは変わっていけてるのだろうか。それとも、何も変わってないのだろうか。そもそも変わりたいと思ってるのか、変わりたくないと思ってるのか、どっちなのか。たとえば自分だったらどう思ってます?