冷凍


昨晩の寒さには驚いた。足元の路面がぜんたいに黒く濡れているのに、あまりにも寒くてそのまま薄っすらと固まりつつあった。凍りついて白く浮き出す直前の、まだ沁みのようで、でもすでに氷よりも冷たく黙ったまま地面に浸透して地面そのものを冷気の広がりに沿ってゆっくりと平べったく押し広げていくようだった。