■

口内炎が燃えている。口の中の奥底に、ぼーっと、震えを呼び起こすような存在が。舌を動かすたびに、炎がゆらめく。後頭部にまで、ぼやっと衝撃派が広がる。

いい天気。さほどの寒さではない。休日出勤して、誰もいないオフィスにて仕事。夕方になる前に会社を出る。休日の横浜は人が多い。電車の中は家族連れが多い。子供が多い。新宿へ向かい、ユニオンでヴィスコンティの「山猫」の中古DVDを探したが見つからなかった。ツタヤにはVHSがあるみたいだけど、やっぱりDVDがいいかなあと思って、じゃあアマゾンで買おうか、とも思うが、どうせならBlu-rayを買おうかしら。今Blu-rayのレコーダーがいくらするのか調べたら、そんなに高くないみたいだし、せっかくならなあ…とか、考え中のところである。

去年の九月以降ぱったりやめていた水泳を復活させるつもり。体力増強による免疫力強化を図る。免疫力って…よく意味がわからないけど、ここ数年ひたすら耐える一方の、繰り返される口内炎症状の、とくに冬場になると酷いことになるのが恒例になりつつあって、今まではなんとなくまあ、別にいいやと思っていたが、ここに来て、ただじっとしてるだけでも痛く、飲食はおろか、人と話をすることさえ億劫になるほどの状況では、これではもう、あまりにもうざすぎるし食べたり飲んだりするのが楽しくなさすぎるし、先月からずっと延々一ヶ月もこんな状態でいい加減腹立たしいので、ついに免疫系の再編成・再軍備による徹底抗戦を決議したのである。雨霰のごとくビタミンを投下しまくって口内炎はおろかもはや草木一本すら生えないようにしてやる。今は正直、そのことで頭がいっぱいで、他の事に、ほぼ考えがまわっていません。