ヒューマントラストシネマ有楽町で「アイヒマン・ショー/歴史を映した男たち」を観る。1961年イスラエルでのアイヒマン裁判をテレビ中継する制作スタッフたちを描いたイギリス映画。お話として、あまりにも素朴すぎて微妙な気持ちになる。素朴であることの罪さえ感じなくもない。
それにしても、人間がこの世の中において大昔から実施してきた、裁判という制度そのものへの、根本的な限界感というか、徒労感というか、どうしようもなさへの虚無というか、あきらめというか、ため息というか…そういう奥底からのニヒリズムに心身が覆われたような気分につつまれる。
とりあえず天気はよく、外を歩いているのが快適な一日。有楽町の交通会館前の景色が、記憶していたのと全然違う雰囲気になっていた。
八重洲まで歩いて、ちょっと酒を飲んでから帰宅。そして、依然として風邪が…、自分の体内で少しずつ勢力を拡大しつつ、ゆっくりとしたスピードで北上中のような気がしなくもない。先月と較べるとやや控えめな規模だと思うけど、夜半から咳に変わり始めたので、ここから先、長くかかるかどうかが気になるところだ。