朝から雨。ひたすら読書。雨の音。曇った窓ガラス。気温低く、部屋の中も寒い。なぜか腹がごろごろと音を立てている。妻が紅茶をいれる。いつも少しだけウィスキーが入っている。それを飲み、チョコレート菓子を少し食べたら正常化する。松尾豊「人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの」、矢作俊彦「真夜中へもう一歩」、デュラス「ロル・V・シュタインの歓喜」をそれぞれ少しずつ読む。


ディープラーニングは、なんとなく核分裂のようなイメージがある。あれはアルゴリズムが一度出来てしまったら、もはや人間が止めようと思っても止められないのではないかという感じがする。人工知能のフレーム問題(洞窟の中にバッテリーと時限爆弾があり、人工知能ロボットにバッテリーだけを取って来い、爆弾はそのままにしろ、やるべきことと関係ないことはするな、などと指示しても、人工知能は自分が問題にすべきフレームを定義できず、どう頑張っても実施できない)は、何となく微笑ましいというか、笑えるというか、(ジャルジャルの「野球部」というコントは、まるでフレーム問題に悩むAIエンジニアみたいだ。)そこに愛くるしくて切ない不完全な生き物の感触を感じさせるが、それはほんの一瞬のことで…気付けばあっという間に制御不能なとんでもない怪物が…みたいな、それもまたありきたりな話か。


ところで健康診断の正式結果が返ってきて、なんだか総合判定での内科医の話よりもやや重い評価なので、やや憮然とする。肝臓、半年後に再検査になってんじゃん。まあ、ずっと相変わらずの酒量のままで身体の容積だけ減った分、負荷が高まったということなのだろうから、インプットも減らさないといけないという事ね。もういやになっちゃうのだが、まあしょうがない。たしかに、今の量であまりアルコールの効き目も充分に楽しめず、自宅でハードリカーにまで手を広げているようではあまりにも酷い、メンテナンスしない自動車をやたらと空吹かししてるみたいで、素行悪いし楽しくもない。なら少し戻すというか適量で酩酊を味わえるくらいまでロールバックしましょう。