ワンカップ

中央改札から入った七、八番線ホームへ昇る階段脇にある売店カップ酒を買ったおじさんが、ちょっと脇によけてその場に突っ立って、カップの蓋を開けてぐいっとあおって、ごくごくと喉をならしながら、じょじょに瓶の底が上を向いて、そのまま一気に最後まで飲み切ってしまい、背後のカン・ビンを捨てるゴミ箱に空き瓶をガタンとぶち込んで、何事もなかったかのように歩き去った。わずか三十秒くらいの出来事で、あのワンカップはちょっと大きめだから一合強あるだろう。こんな駅の一角で、あれの一気飲みはなかなかヤバい。吾妻ひでおの日記を思い出す。あのレベルまで行くのは避けたい。っていうか、。本当にいるんだなあああいう人。と思う