乗り換え


 だめだ。時間がないので、もう寝る。

 夕方から突然、ばたばたばたと忙しかった。久々に仕事した感じ。やり残した感をかかえて帰宅。帰ってからもちょっと仕事。とりあえず終わったような気分。

 桜木町から、JRの根岸線で横浜、直通の京浜東北線で、または横浜から東海道本線に乗り換えて新橋まで来てから京浜東北線で、上野または日暮里まで来て、常磐線で北千住…と、それぞれのスティントにおいて、一秒でも早いラップタイムを刻みたいとそればかり考えている。電車の運行時間は各路線決められたとおりだから、それぞれの発車時刻を如何に効率的につなぎ合わせるかである。乗り換え案内よりさらに早い乗り換えを実現させることを目指す。乗り換え案内は駅構内の徒歩移動時間をかなりゆったりと見積もってあるので、足を使ってそれを一本早いやつに乗せこんで行く。もしそれに成功するのだとしたら、最初の計画時点で、スタートからゴールまでを、どのようにプランニングすべきなのか。かくれた乗り換えのベストな組み合わせと判断タイミングをひたすら計算する。電車に乗っていながら、もし別ルートだったら今頃どうだったかを、ひたすら乗り換え案内に過去の時間をぶち込んで二重三重に計算しまくる。まあ、どんなに頑張って一分一秒の短縮を稼ぎ出そうとも、結局どのルートだろうが上野発の常磐線に吸い上げられてしまって、それで同じ到着時刻になるところが空しい。逆にいうと、上野発の常磐線の一本早いのに乗れるかどうかという、一か八かの攻防という単純な話だ。しかしよしんばそれに乗れたとしても、5分かそこら早く着くっていうだけだが…。

 雨のよくふる一日であった。月は見えず。