見送り


休みがおわり。あまりなにもしなかったようだが、体重は少し増えたかも。読書はほとんどはかどらなかった。音楽もあまり聴いてない。帰省した以外、どこにも出かけなかったし。昨日は夜から出かけたが、それは夕食に出たというだけ。この休みはとにかく、食べたり飲んだりはした。あとまあ、ゆっくりはしたので、よかったように思う。

昨日は湯島で降りて、湯島天神に行った。ぜんぜん、理由はない。単に、なんとなく、湯島天神に行っただけ。階段をのぼって、本殿をぐるっとまわる。境内の一部が庭園のようになっていて、柵がされていて立ち入りできないが、土のおもてに、きれいに苔が生えていて、それをしばらく見たりして、そのあと巨大なイチョウの木を見上げたりして、また階段を下った。

不忍池にも行く。蓮が生い茂っていて、花も咲いている。蓮の花は、キレイというよりは、どうにも不気味な、得体のしれない感じがして、みていても決して心が落ち着くようなものではないといつも思う。

そのあとは食べたり飲んだりしてから帰った。ああ、これで休みもおわりだなあ。などと言いながら。

風呂で身体を洗い、頭を洗い、さっぱりする。頭を洗う、顔を洗う。・・・この権利。

食べて、おいしいとか、酒をのむとかも、その権利。

これら、許されていることをする、という、休みに特有な感触。

仕事を休むことが許されているという感触。その縛られたなかでの。

まるで確かめるように、あるいは、なにもせず、ただ時間がすぎて行くのに任せることもある。休みの終わって行くのをおとなしく見送った。