有給休暇を取得したのに、今日はこんな雪だし、一人で家にいただけ。雪の中そそくさと出掛けて昼から一杯呑もうかしら?などというもくろみの気持ちも、無いわけではなかったが、やはりこんな日にわざわざ一人で出かけて飯を食い酒を飲むというのは、なんだかはしたなく、こういう天候の下であるなら、もうおとなしくしていましょうと単純に結論するのがただしいように思われてあきらめた。。


それでも、やっぱりつまらないのでふてくされたような気分で家にあった即席麺で適当な昼食をとったあとで、ノートPCを膝に乗せて、コタツに足だけ入れて、電気ストーブをすぐ脇に持ってきて、快適に感じられるポジションを探す。部屋は寒く、しかしお湯を沸かすとそれだけで、エアコンやストーブなんかよりもかなり早く部屋全体が温まり、しかし窓ガラスの内側はものすごく濡れる。


寒さを我慢して一瞬だけと思って窓を開けベランダに出てみると、外なのに無音状態の静寂が支配していて、無数の白い粒が線上を移動するかのように、まったく律儀な様子で、したすら地面に向かって斜めに落ち続けている。家々の屋根はもうすっかり厚みと膨らみをもった白い面になってしまって、車の通り過ぎたあとの黒々とした路面との強いコントラストになって、風景ぜんたいが、ほぼ白と黒の落差だけになりつつある。下の方から、アスファルトの上をシャベルか何かで引っ掻く音が聴こえてくるが、寒いので部屋に戻り、窓を閉めてカーテンは開けっ放しにしておくと、部屋がさっきよりも冷えたので結露がじょじょになくなってきてガラスに区切られた視界が透明になってきて、薄曇の空のわりには明るい反射光が部屋全体に入ってくる。雪の日に家にいるなら、そういうことである。


最近未読の溜まっていたウェブの色々な文章を読んでいて、その後で本の続きを読むつもりだったのだが、ウェブをひと通り見終わったらもう夕方になってしまった。D'AngeloのBlack Messiahを繰り返し聴く。買って初めて聴いたとき、まあ、こんなものだろうなあと思って、しかし結局その後、飽きずに毎日聴いている状態。なんとなく、アルバム全体、収録時間が短いような、始めから終りまですぐに聴けてしまう感じに思って、でも55分あるから、他と較べて極端に短いというわけでもないのだが、印象としては40分くらいに感じられる。それにしても、やはり唯一無比だし、理屈抜きで普通にいい。


そうして、一日ほとんどおとなしくしていたのだが、ちょっとやっぱり風邪引いた感がある。今週始めから怪しかったのだけれども、ついにか。。