お台場・上野


会社イベントでバーベキュー。バーベキューというのは最近だと、会社関連で年に一回か二回は必ず開催されるような感じだが、最近は場所から食材から自前で用意しなくても出来てしまうような、かなり業者介入が進んだ分野のレジャーと言える感じだが、今日の会場はお台場の、テレビ局の近くにある若者とか子供がいっぱいな、みなとみらいとかを百倍くらいチャラくしたような幼稚な雰囲気のところで、しかしこれをバーベキューと呼んでいいのか。見た目は若者風だけれども、単なる野外の炉辺焼きという感じ。暑いからビールばかり飲む。まあ、でも、バーベキューでも焼肉でも何でもそうだけれど、こういうときに、働きたい、手を動かしていたい、と思ってる真面目な人の気持ちはわかる。手持ち無沙汰が嫌いだから、自分で仕事を見つけて、ひたすら食材を焼いてくれるし、飲みものも持ってきてくれる。そういう人のおかげで、僕なんかは始終ふんぞり返っていられるのです。ごめんね、ありがとう。御礼の言葉だけは忘れずに言う。卑怯です。


Eさんが久々にいたので、終わったあと二人で上野へ移動して鮨やへ。その後なぜか再びデリーへ吸い寄せられてカシミールを…。なぜだ…。前回のホットがほぼ辛くなかったので、思い切ってベリーホットを注文したところ、これが呆然とするほどの辛さ。苦痛を堪えつつ、なんとか完食した。食後、客引きが猛烈な仲町通りをわざわざ通り抜けて、勧誘でうろついてる化粧ばっちりのホステス女性たちの妙に神妙な顔を不躾なほどまじまじと見つめて「みんな美人だなーみんな美人だなー」と嬉しそうなEさん。しかし、話しかけられても無視して歩き去る。この界隈を歩けば当然ホステスが寄ってくるけど、湯島駅の出口付近にいたら出勤前の彼女たちは、当然ながら我々のことなど見向きもせずに気忙しそうにすたすたと踵の高い靴で歩き去っていくだけだ。誘うも誘われるもタイムカードをガチャンと押してからの話である。仕事の女の背中である。若くて美しい後姿に、薄っすらと母親のような頼もしさが漂っている。


Eさん、上野駅にてお別れ。