図書館で借りてきたナイチンゲール著作集1より「女性による陸軍病院の看護」「看護覚え書き」それぞれ、少しずつ読んだ。これは、予想以上に面白いな。返却日までに読み切るのは不可能だと思うが、書き手の息遣いというかリズム感が伝わってくるような文章で、いつまでも面白く読んでいられる感じだ。

こう言っては何だが、ちょっと神経質で口うるさい、そして果てしなく延々としゃべり続ける、やや年嵩な女性の雰囲気が、「3ギニー」のヴァージニア・ウルフと、やけに似てるような…。

この本、刊行は1975年。昭和時代から図書館の棚にぎっしり並んでいた全集本の一冊という感じで、もはやボロボロに朽ちかけたような本で、ページをめくるごとに本が少しずつ壊れていきそうで気が気でない。外出時に持ち運ぶのは無理。面白いのだから、もうちょっと読みやすいかたちで再販されればいいのにと思う。