ナーバスブレイクダウンを楽しもう


「詰まらない絵」を描く事は可能なのだろうか?・・・っていうか、僕の絵は詰まらないのかもしれないですね。


「詰まらない絵」というのは、絵を描くことに自覚的な人間のみ、描く事が可能な絵であろう。


「絵を描きたい」と思ったやつだけが、良くない絵を作るのだ。と。


ってかもういいや。余計な事考えてないで描けと。詰まんなくても全然OKですと。


「・・・さかなかもうやめろムダだから時間と金の浪費だからお前みたいなのが一人でも減らないとアート万歳主義が廃れないからいい年してまだあきらめないのいいかげん自己表現あほう撲滅させないと世の中やばいから…」


・・・恋愛は、美しき事を夢見て、汚き事をするものぞ (うわ太宰引用やめとけ)


ちなみに、かなり昔、失恋したショックで会社をやめちゃって、そのままの勢いでなんとなくクリスチャンラッセンの絵を買った。という知り合いがいて、僕は、その数十万円する絵画作品を拝見させてもらったことがある。


驚くべきは、その知り合いが、いつもとは別人のような、販売員のような口調で、絵の特徴を的確に説明してくれた事で、さすがに決して安くはない買い物の場合、購入前に該当商品の主な特長に関してはアタマに入ってしまうんだろうなと思ったが、まあそれはともかく、ラッセンの作品は艶々として、部屋の壁に掛かっていた。


波飛沫の一部には手描きのブラッシュワークが施されていて、版画と言えども一点モノとしての価値を有しているのだそうだ。ひとつぶだけ0.00・・何カラットか忘れたが、波飛沫が踊る頂点部分に、ダイヤモンドが埋め込まれていて、そのダイヤだけでも数万円分の価値があるのだと言う事だった。