ブログをはじめました


もともと自分の場合、何事につけても、自分がやりたいことだけをやるとか、やりたくない事は絶対にやらないとか、そういう感覚で今までの人生において取り組んできた事は少なく、自分がやりたい事というのがそもそもよくわからないし、自分の好みとか、体質的に合うとか、相性が良いとか、そういうのもよくわからないし、逆に、自分が嫌なこと、不快なこと、距離をおきたいこと、苦手なこと、とか、そういうのもやはり、よくわからない。そういうのはまあ、あるといえばあるし、ないといえばない。


だから、要するに根本的には、なんでも良いので、なんだかんだ言っても人間というのはおそらく、戦時中に生まれれば兵隊になるし、収容所に生まれればガス室送りであろうし、今は働いたり遊んだり美術をやったりしているのであるが、でも、だからと言っていくらなんでも良いとは言っても、最初のきっかけというか、スターターというか、最初の起動衝動だけは、なにかしら必要なので、それは自分で自分を、着火して起動させるのである。そのときは勿論、是非それをやりたいとか、待ってましたとか、もういても立っても居られずについやってしまうんですとか、気持ちとは裏腹にカラダが勝手にとか、そういう要素は、まるで無い。ゼロである。むしろ、なぜそれをしなければいけないのか?なぜ今立ち上がる必要があるの?何の経緯でそこへすすむ??…という根本的疑問を一旦カッコに括ったままで、とりあえずスタートするのである。それは、普通に考えて当然そうだし、それが当然だと思っていままで色々とやってきたのである。


だから最初は、それをする意味がわからない、それをする事に快感を見出せない、それをしている自分が自然ではない…そういう風に思うのは、実に当たり前のことであるし、それでもそこで唐突に、自分にいきなり何かしらの負荷をかけていて、そのときの自分がびっくりしている感じというか、ブルッとカラダを揺るがした感じというか、そのまま不機嫌そうに無理をしている感じというか、自分自身が抵抗して軋んでいる感じ、呼吸が乱れ各組織への酸素供給が忙しくなる感じ、自分のさほど性能の良くないCPUがオーバーフローの手前でガリガリ演算しているときの感じというのは、結構すきである。いや、その経験自体を好きというほどマゾではないのだが、でも自分がそういう風にもっていかれている感じになるまで、自分を投げ込んでみる、突き放してみるときの、ある種の自由感というか、ある種の開放感は、すきである。


このブログは毎日書いているか、空けても2〜3日くらいしか空けずに、まあほぼ毎日という感じで書いてきたが、それもかなり自分で自分を縛って、これは基本、毎日書かなきゃいけないし書かなかったとしても書かなかった事を気にするくらいの気持ちじゃなきゃいけない、といったスタンスでやってきたのである。そのくらいの縛りで、なんとか書いてきたというものである。


とはいえ、最近はあまりにもマンネリ感が強く、自分で楽しいと思うことがかなり少なくなってきた。なんだかんだ言っても、書いていれば、そのつどそのつど、何かしら今までなかったような新鮮な何かを感じたりもして、それはそれでやはり、無理やりでも書き続けている事でしか感じられない貴重な感覚だよなあ、とも思っていたのだが、最近はその「見返り」の感触自体にもマンネリ感が侵食しはじめており、要するに全体的にあまりかんばしい状況ではない。なので、気分転換に、ここいらでちょっと、書くときのスタンスというか、姿勢を若干変えてみようかと思った。と言っても単純に、書きたいときだけ書く、という風な事で、基本、毎日書くという縛りを解除してみる事にしようかと思った。しかしそれで、そのように言葉にして書いてみたところで、また気分が変わったとしたら、それはそれで、また書こう。