Velvets


Velvet UndergroundのI'll Be Your Mirrorが、今、急に聴きたくなった。だから聴いた。69年のライブ盤の、タモリ倶楽部のOPみたいな女性ケツジャケットのヤツ。二枚組の二枚目の一番最後。すごいしょぼい演奏で録音。その後Heroinも聴いた。Velvet Undergroundなんて、聴いたのは20年ぶりくらいじゃないだろうか。それは大げさ。そんな事はない。でも久々は久々。ルー・リードの声は実に久々。この声ですよね。なんか言うとるわ。さっきからずーっと何かうとてはるわ。この数週間、ずーっとByrdsばっかり聴いていたので、基本的に頭の中はRoger McGuinnの声が始終鳴りっぱなしだったのである。Roger McGuinnというミュージシャンは、僕が今更言うのもなんだが、ほんとうに素晴らしいミュージシャンである。アメリカの宝と言っても過言ではなかろう。こういう音楽家がいるというのが、どれほど人の救いであり、どれほど人を勇気付けるか。言葉には言い表せないほどだ。でもさすがにもう古い人なので、今どうこうは思わないが、でもByrds時代の仕事はほんとうに素晴らしい。もう何度でも言いたい。…でもRoger McGuinnのことはいいや。また今度書くか。いま、Heroinが終わって、Candy Saysにしてみた。この曲は3rdのオープニングですよね。この曲って、90年代初頭にはじめて聴いて、もうさんざん聴いて、そのあとしばらく聴かなくなって、その後、何年もしてから、ああそういえば、ヴェルベッツの3rdってけっこう良かったよなあ、1曲目のCandy Saysがすごい良かったよね…みたいに思い出して、その時点で軽くノスタルジー入ってる状態で、久々に聴いて、で、その後さらに10年とか経って、今に至るので、今聴くとそういう、かつて聴いてたことをしばらくして思い出して、懐かしさと共に再び聴いて…みたいなものが丸ごと凝集されてしまっていて、もはや懐かしいとも良いとも悪いとも言えないよくわからない曲としか思えない感じである。What Goes Onはいま、ちょっと飛ばしてみた。Some Kinda Love。このギターすごく良い。昔から好きだった。いや僕が好きなんじゃなくて当時ベースを弾いてたNが好きだったのだった。次の曲はPale Blue Eyesね。これはまあ聴かなくてもいいや。さて寝るか。