いつもより少しだけ涼しくなった気がする日。今日は、泳いだ。いまさらだが、いつも、相当頑張って泳いでいる。といっても、たった30分だが、でもその30分のどれほどくたびれることか。気合で、泳いで泳いで、時計を見て、長い針が7のところまで頑張ろうと思って、あと2分かそこらなのに、その2分のなんと長いことか。泳いでいる間、強制的に凝固した体内の流動物が、泳ぎが止まった瞬間に、すべて一挙に、堰をきって流れ出す。疲労が熱のように立ち昇ってきて、呼吸をさらに困難にして、視界を一瞬真っ白にさせる。新鮮な酸素、血液、筋肉の繊維と繊維の間に溜まっている乳酸、酸欠して死滅した夥しい数の細胞、そういった、ながれうごくものすべてが流れ始める。身体が内側から膨張するのを、呼吸のぜいぜい言う音を聞きながら、じょじょに下降していくのを感じて、一瞬だけまた充電がたまって、それの永遠に繰り返し。それを味わうために行ってるような感じだ。ほんとうに、何が楽しいのだろう。