とても忙しく、あくせくと働いた。フロアの最後の一人になって、サーバーを片っ端からシャットダウンしながら、ディスクとファンの騒音が消えていくのを聞きながら、LEDランプがOFFの色に変わるのを見ながら、空いたペットボトルをまとめてゴミ箱に捨てながら、消灯した後で余計な電源ランプが光っていないかを確認しながら、帰り支度をしながら、プロセッサがちゃんと冷えて筐体の中が静寂に満ちていく事を想像しながら、余計なメモリが開放されて少しでも処理速度が早くなることを想像しながら、JR線の7.8番線ホームの階段を上った。