最寄りの隣駅で降りて、ちょっと買い物して、そのまま歩いて帰る。家の近くまで来て、よく知っている建物の真裏に出た。殺風景な壁が続いている。まるで舞台裏を見たような感じ。その駅から、この場所に来るまでのぜんたいが、通りや店並みや住宅街も含めて、すべてが舞台裏という感じに思える。自分が今までまったく知らなかった間に、舞台裏の生活が、活発に息づいていたのを想像する。家に着いて、いつもの入口なのに、まるで裏玄関から入ったきたような気になる。