水泳はやっぱりいいかも、と思うのは、プールに向かってるときは、すごく寒がって、身を硬くして、コートの襟元をしっかりと掴んで歩いているくせに、泳ぎ終わっておもてに出てきたときには、コートの前も開けっ放しで普通に歩いていられるということで、それは別に、やたらと暑い場所に居たとか熱々の何かを飲んだり食べたりしたときみたいな、そういうときの、冬だけど今だけ一時的に暑い、という状態なわけでもなく、相変わらず寒さを寒さと感じている状態なのだが、でもとりあえずそのまま、寒いと思いながら普通にしていても、寒さを寒さとして受け止めながら歩いていられて、つまりそれだけ体内に熱が蓄積している状態なので、普通に寒いと言える程度でいられるのだ。全身に力をこめて、それでも風が吹くごとに思わず身をよじりたくなるような、自分の体温が逃げていくのを苦しんでるみたいな、そういうことにはならないだけ、やっぱり熱を内製するっていうのは大切なことなのに違いない。