とくに今週は、電車のなかでよく寝ている。寝ているだけだから、気付いたら、もう降りる駅だ。立ち上がりながら目覚め、降りながら起きる。階段を降りながら、あーよく寝た、と思っている。あくびをしながら、また違う電車に乗って、車輌の中ほどまで進む。吊革に掴まって、あーまた寝る、と思う。座席が空いたら、座りながら寝る。ちなみに、読んでいる本はずっと開きっぱなしだ。親指を挟んだまま寝ている。そのままである。会社に着くころ、ようやく本から指が離れる。