あー、わかった。そういうことか。僕の耳の中がなぜ、最近こんなにガサガサしているのか。なるほどね。ふーん。税制が変わったしね。それは知ってるけど。あー、なるほど。はいはい。どこも厳しいから。生産性とか言われてね。キーワード出されたらたしかに。そう。いうこと聞くしかないし。ね。自分で墓穴掘って、起立して、射殺されて、前のめりに、自分で掘った穴に落ちるっていう、あのパターンだよね。お馴染みのやつだよね。まあ、何言ってるかしらないけど、聴きに行きますよ。どこにでも、いつでもね。やっぱ、そういう商売だよね。最近よく思うんだけど、昔の、学生のころみたいに、また喫茶店のウェイターやりたいなーって思うことがありますね。ウェイター。コーヒー運ぶ仕事ね。あれって、なんか、客商売として、やっぱり完成形だしね。客との距離感において、やぱり理想だよね。でもまあ、今更それは無理かなって、でもなんか、いい仕事ないですかねって。でもウェイターいいと思うな。理想だな。フレンチレストランのギャルソンみたいな、誇りとかプライドとかとは無縁で、ただだらっと、そこにいて、運ぶみたいな。いやかつて、学生時代以降の五年ばかりはそうだったし、そういうあの感じのまま、何とかいかないですかね。当時より今のほうが、もうちょっと狡猾になってはいるけど。でもせいぜいが、上手くは行かないのだから、とんとんで、どうにかこうにか。こういう話の向く先があるのかないのかという話だけれども。