テレビに林真理子が出ていて、自分の書いた本の宣伝をしていたのだが、途中でチャンネルを変えた。林真理子って、読んだこともないしテレビで見たこともないのだが、その番組では要するに自著の、若い人はもっと野心をもって貪欲に行きなさいみたいな話をずっとしていて、僕は俗物系の人はけっこう好きだし、僕自身も俗物根性がかなりあるし、俗物であることに開き直ってしまう、というか開き直らざるを得ない人ってのもいるだろうな、と思うこともあるし、そういうのを毛嫌いしてる人たちの狭量な潔癖さも結局はつまらないとも思うし、そんなこんなで、その意味で林真理子が何か喋っていてもそんなに嫌悪感とか感じないつもりだったのだが、見てたらやっぱり、うわーこれはだめ、完全に終わってるわと思った。なんか、俗物性の潔さみたいなものが結局もう一回りして、浅はかさの下品一色ベタ塗りという感じで、そしたらもう、だらっとして顎を突き出して喋ってる感じとか、あの椅子の坐り方の足の位置とか姿勢が汚い感じからして駄目で、とにかくこりゃ正視でできぬ、だめだ、耐えられない…と思った。すいません、つまんない話で。