コーヒー、お茶


会社で、午後三時を過ぎたあたりで、席をはなれて自分のロッカーまで行き、ロッカー内に置いてある明治のアーモンドブラックというチョコレートの箱を開けて、一つ取って食べると、これがほんとうに、身体全体に染み渡るような、チョコレートというもののものすごい効能を感じるのだが、なんでわざわざロッカーの中に入れてあるかというと、そんなお菓子の箱をデスク上に置いてあると、制限なく、いくらでも食べてしまってありがたみがないからで、ちょっと離席したついでなんかに、ロッカーに立ち寄って、一粒口に入れる、くらいの頻度だと、ほんとうに目が醒めるような美味しさを感じることができる。


昔はほんとうによく飲んだのに、今はほとんど飲まなくなったものとしてコーヒーがあるが、そのかわりに緑茶を飲む。仕事中は水だけしか飲まない。コーヒーはスタバもドトールもそれ以外の喫茶店のもレストランの食後のやつでも、あまり美味しいと思わなくて、とくにスタバのコーヒーは昔から思っているのだけれど、店内の匂いからして、これのどこがいいのか?と思うほどで、ラインナップされた各銘柄も、どれも正直うまいとは思わない。というか、たぶんうまいまずいではなくて、要するに一口飲んでびしっとさせてくれる効能さえあればいいのだと思うが、それへの期待をかける気にもならない。おそらくそれは、たぶんスタバではなくて僕の最近の体質に問題があるのだろう。


コーヒーなら今、北千住にある図書館の帰りに寄る喫茶店のコーヒーだけは飲む。しかし、数ある中でも、そこのコーヒーだけは美味いとか、そういうことではない。いや、美味くなくはないが、それがたしかに美味いのかどうか、は、よくわからない。コーヒーの味なんて、僕にはよくわからないのですけれども、とりあえず、今のところ自分にとってコーヒーは、それだけだ。


緑茶はどうかというと、美味いけど、美味しく淹れることができれば美味いということで、いつものいい加減なやり方ではあまり美味くない。というか、そこそこ美味しく淹れるというのは、そんなに大変なのか?いいかげんにやったら、美味しくないの?と思うが、どうもそうなのかもしれないとも思う。水が、とか、茶葉の品質や鮮度が、とか、いろいろあるだろうけど、実際、諸々の条件がさほどかわらないのに実家や人の家でご馳走になると美味いのだから、なぜそれが自宅ではできないのかという問題になる。