再びThe Byrds


The Byrdsを聴き直す週間に入っている。とくにロジャー・マッギンのリッケンバッカー12弦ギターに気持ちを寄せて聴いているのだが、大変特徴的なそのギターサウンドの、直にマイクで拾ってそのまま焼き付けたかのような生々しさを感じさせるアルバムと言ったら「Turn! Turn! Turn!」と「Fifth Dimension」であるように個人的には思う。自分にとってThe Byrdsの楽曲としての最高傑作は「Turn! Turn! Turn!」だと思っていて、このギターの音が聴こえている限り、うっとりしてひたすら耳を傾け続けてしまうほどなのだが、そのような、ただじっと聴いていたいと思わせるのがアルバム「Turn! Turn! Turn!」で、時代に応じた、独特のソロやフレーズを組み出して、それがなかなか面白い仕上がりになったのが「Fifth Dimension」という感じか。でも、どちらもとても好き。それに何しろやっぱり歌が、コーラスワークがじつに良いのだ。…別に、ものすごく楽器の演奏も歌も上手いわけじゃないのに、なんでこんなに良いのか、The Byrdsは不思議。どのアルバムも固有の面白さがあるし、なにしろ良い曲が多い。