Endorphin Machine


筋トレすればたいていのことは解決するみたいな話も、深く同意できるというか、水泳もそうだけれども実際運動すると驚くほど気分がさっぱりするし、高揚するし、最高にキマればほとんどへらへら笑いたくなるほどだ。運動によって分泌される快楽物質のパワーははかり知れない。小さな悩みだの気に掛かることだのはほぼ雲消霧散してしまうと言っても過言ではない。でも不思議なことにそのような刺激にはいつか慣れてしまう。快楽に対して、いつか飽きてしまうのはなぜなのか。飽きるというのは不思議だ。快楽が、分泌されなくなるのか、分泌されているけど、それを感じ取る部分が従来の動作をしなくなるのか。いずれにせよそれは内的にはトラブルなのだろうか?それとも仕様なのか?仕様だとしたら何を防ぐために?反復を忌避するためだろうか?泳ぐことにも少しずつ飽きてきているが、それを認めないためにとくに後半は最後の力を振り絞って頑張ったりする。そうこうしているうちに、泳距離もさらに伸びてきて、おそらくスピードも速くなってきているし、疲労感も前より少なくなってきている。そしていよいよ運動効果が目減りしてくる。だからどう頑張っても、はじめの頃には戻れない。いや、戻る方法がたった一つだけある。それは、水泳なんかやめてしまうことだ。やめて、またいつもの不摂生に戻れば…。