久しぶりの雨だった。気温が高いので身体的には緊張の緩んだ楽な感触。傘の挿し方を忘れた、わけではないが、これまでどのように携帯して、使用中はカバーをどこに閉まっておき、畳んだらどうやって格納して、また使うときはどうやって取り出してたのか、家に帰ってきたら玄関にどのように置いて、そのあと部屋のどこに干してたのかなど、以前(去年の八月頃)に確立していたはずの各手順を皆忘れてしまっていた。歩きながらようやく思い出してきた。なんでそんな細かいことを決めているのかと思われそうだが、通勤というルーティンワークに自己を投入するにあたり可能行為はなるべくプリセットして身体動作を極端に制限された状況下でも極力通常活動可能にチューンナップしておくことが望ましいので。まあウソですけど。でも、少しずつ思い出すことでなんとなく時間が半年前にロールバックしたような錯覚。