白い


今週は見てないけれども、かなり寒かった先週の早朝、二日間か三日間くらい続けて白サギを見かけた。まだ陽が上りきってない、夜明け直後の薄暗い時間である。景色のすべてが、ブルーとグレーの中間のようなダークなトーンに覆われている。そんな中を歩いていて、いきなり白サギを見るというのは、見るというよりも、あの白色がいきなり目に飛び込んでくると言った方が近い。


それにしてもなぜ、白サギはあれほど白いのか不思議だ。ふだん生活していて、汚れないのだろうか?テレビに出てくるパンダとか、じつに汚れてるし、皇居で、いつも悠々とお堀に沿って進む白鳥もよくよく見るとわりと汚いのだけれども、白サギはたいへん清潔な感じがするというか、毎朝一々着替えてるんじゃないかと思うくらい、その衣装は汚れも皺も染みもない。そういえばセキレイとか、あの手の小さなやつも白い部分はキレイな印象があるし、白い文鳥もそうだ。小さい連中の方が、そういうことに気を遣うのか。