若い


今週は仕事が、まあまあ忙しいな、帰りが中途半端に遅いし、水泳する気にもあまりなれない。


個人差はあるが、若い人は総じて気合入ってるし、一生懸命その場の役に立とうとするし、すごく緊張していて、早くその場所に溶け込んで、周囲と馴染んで、自分がそこに調和して、きちんとした意味が生まれて、それで早く自分を役立てたいし安定させたいし色々思惑通りにしたいと思っているはず。しかし、投げ込まれた現場において、どうもこれは自分が思ってたイメージと違うと感じてしまうと、これではだめだ、これでは私にとっても周囲にとっても良い結果が出ない、ここでやって行くなんてとても考えられないとか、わりとすぐに結論を出してしまって、そうなると一刻も早くその場を去ろうとしたり、なんとなく体調を崩したり、精神的に不安定になったりする。こちらとしては、そんなに慌てなくても、もっとのんびりやればいいのにと思うことも多い。なんかこうじゃないなあ、こんなイメージじゃなかったんだけどなあ…と思いながらも、まあとりあえずいいか、これはこれで、べつに悪くもないか、最高ではないけど、また現場探すのも面倒くさいし、なんとなくこのままでも、とりあえずはいいか、みたいな感覚の人が、結果的には、意外にもすごくいい感じで成長してしまったりするというか、そのくらいの鷹揚さで構えている人の方が、その場における役割の意味とか自分の意味とかを、それなりに納得できるようなものとして見出せるのかもしれない、というか、それはつまり、単になんとなくこうなった、という事なのだが、でも単になんとなくこうなったという人はたくさんいる。世の中で物凄く評価されている人だって、大抵はそうじゃないだろうか。なにしろ若い人の自分に対する電池残量の見積もりにおけるドッグイヤーな感覚を如何に遅延させ自分を怠慢にさせていられるかではないか、などと、人と面談すると、よく思う。(まあ「私は何十年後かに、あなたみたいな人間には絶対になっていたくない」とか、思われてるのかもしれないけど笑)