フィッシュマンズ

フィッシュマンズ「男たちの別れ」をDVDで久々に観た(ただし長尺曲Long Seasonは飛ばした)。さらに「若いながらも歴史あり」DVDも観る。どちらも観たのは十年以上ぶりだ…。今更ながらフィッシュマンズのライブはメンバー紹介を兼ねたOh Slimeから始まるところが素晴らしい。個人的にはThank YouとかWALKING IN THE RHYTHM、Smilin’ Days, Summer Holidayあたりが好きで、それは今も変わらない。

フィッシュマンズは96年のアルバム「空中キャンプ」で、これまでのファンも新規客もいっせいに真顔にさせ青醒めさせるようなインパクトをもたらし、98年の「宇宙・日本・世田谷」ではもはや遥かな高みに達してしまったバンドという雰囲気を漂わせていたように記憶する。じつは僕は当時のフィッシュマンズに関してかなり鈍感でリアルタイムで反応できなかった人なのだが、Weather Reportなど聴くとフィッシュマンズの唯一無二性を感じると共に大きな90年代的リズム志向というか同じ空気感--ブリストルマンチェスター的なサウンドと近似性はないが共有感はあるような--を感じさせる気もする。
しかし僕が個人的にいちばん好きなフィッシュマンズのアルバムは(あえて)「Oh!Mountain」だ。まあ、フィッシュマンズのアルバムに優劣付けても無意味だが…。