面白さ

妙に上からと下からにことさら分かれて、というのはつまり身分とか、商流とか、年齢とか、そういった各種条件だが、なにしろ下が上に対して必要以上にへりくだる、それがこの場において当然みたいな空気になる瞬間というのがある、そういうときは、うわー…と思って黙ってやり過ごすしかないのだが、こういうのが突き崩される日がくるとしたら、それは決まり事をみんなで変えましょうと合意に至って、とかではなくて、単に楽しい話を求める気持ちを皆が同じように持つしかないのだろうなと思う。あなたの楽しさと私の楽しさが違うというは当然の前提で、その上で異なる面白さを有した人たちが集まったときに、はじめて皆でそうしましょうと、そういう流れじゃないとなかなか難しい。みんな自分が好きだと思う面白さに自分を重ねすぎていて、その不寛容はまだ根強い。