今週

油断してシャツの上に薄手のコートだけで出勤したら、朝から降っている雨もさることながら桜木町の改札を出てすぐに海からの風が身を切るほど冷たかったのがダメージでかくて、今日は服装選択完全に失敗したと思った。このぶんだと帰りも苦難が予想されたけれども、夜になったらたしかにかなり寒かったのだけれども、それでも耐えがたいほどではなく、というのは水泳したばかりの体温で帰ったからかもしれないが、しかしそれにしても雨脚はまるで衰えず始終強烈だった。今日一日で、昨日までの春祭りの余韻を一網打尽にしてきれいさっぱり洗い流してしまうつもりなのだなと思った。雨に濡れた地面の半分くらいが桜の花弁でピンクに染まっていて、しかし意外と桜の木もまだ白い花が落ちきっているわけでもない。今年の桜はわりと強情というかしつこさがある。桜がいつまでも咲いていると、季節がじっと固定したようになって、初春のままの日々が続きそうになる。