巡る

体温よりも気温の方が、高いような感じがする。サウナのようなもわーっとした空気の中を歩く。あの店がなくなったとか、この建物が消えたとか、また何か新しいのが出来そうとか、そんな箇所がいくつか目につく。自宅からあるいて数分の場所と、図書館の近くと、ほかにもいくつか、それまで長いことあった家が取り壊されて更地になって、そのあとたちまち別の建物を建て始めた。どの家もかなりの高齢者が住んでいた一軒家だったのだが、何があったのかはわからないけど、なにしろ機を見て、始めたらあっという間に、まっさらに失くして、すぐ当たり前のように次を建てる、その素早さには感心する。住まいを賃貸だの分譲だの言うけど、どちらでも一緒ではないか、次から次へと移り変わるだけだと思う。

枝豆を家で茹でて、強めに塩をして、ビールと一緒に供すると、ああ夏だな、、と思う。窓を開けていると、外から入って来る風が快適だ。