朝になって、お定まりのごとくしとしと雨が降っているのがわかると、今年はいったい、どういう風の吹き回しなのか、梅雨の季節だからといって、なぜとつぜんとりつくろったかのようにきまじめに毎朝、雨を降らしているのかねと、問いただしたくなる感はある。

先週末の朝、傘カバーを失くした。道端で傘を広げたときに、ふと油断して落としたのだと思う。後になって気づいて、ああ失くした・・と思ってはいた。で、その日の帰りの相変わらず雨の降るなか傘を挿して、駅でバッバッバっと傘を振って水分を飛ばして、折り畳もうとしたら、いきなり傘の柄の根元がとれてしまった。棒が一本、片手に残されて、片側には広がったままの、盛大に濡れて困った感じの傘がある。柄をその根元に挿し直そうとしばらくがんばったけど、ダメだったので、その時点で、この傘はご臨終と判断した。それにしても、朝カバーを失い、夜になって本体が破損するのだから、傘としては、おどろくほどに潔い死に際である。

次の日、あらたな傘を買ったのだが、どうせいつかすぐに壊れるものとしか思ってないので、大きさ60cm程度を確保したいというだけで、その条件に適う最安値を買い求めた。

梅雨がいつになくそれらしいおかげでこうなっている。