マホガニ

ディアンジェロはどのようにサンプリングして「Devil's Pie」を作ったのか?視覚化して解説

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これはすごい…。しかしよくもまあ、こんなトラックでこんなやり方が成り立つと思えたものだ。

久々にディアンジェロ「Voodoo」をデカい音でしっかり最初から最後まで聴いた。「Voodoo」は2000年リリースで、1stアルバムとは大きく雰囲気を変えながらも、ディアンジェロが元々もつ揺らぐような独特のテイストはより研ぎ澄まされ、当時のシーンにおける最重要作品として登場し、二十年を経た今やすでに超名盤であり不朽の名作という扱いになってしまったけど、個人的には、たぶん「Voodoo」をはじめて聴いたときから今にいたるまで、かならず思い出すのがサイプレス・ヒルCypress Hill III: Temples of Boom」(1995年)だったりする。この煤けた靄のかかった空気感と手触りに、ものすごく「Voodoo」との共通した匂いを感じる。

それまでラップ/ヒップホップをほとんど聴かなかった自分が、ほんの少しずつそれらにも手を伸ばし始めた頃、サイプレス・ヒルは当時ヒップホップユニットとしてはロックサウンドとのミクスチャー具合が話題で、1993年の「Black Sunday」は期待を込めて聴いて、しかし当時の自分にはいまいちよくわからなかったのだが、そのあとに聴いた「Cypress Hill III: Temples of Boom」の手触りが、わかるわからないとは別の、ガッシリとした独自な手応えの何かをもたらしてくれて、これはくりかえし聴いたのをおぼえている。

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