睡眠

身体だけが休んでいて、脳が活動中なのがレム睡眠。脳まで休んでいるのがノンレム睡眠

それならば、いったん目覚めてから一時間ほどして目覚まし音で無理矢理覚醒させられるまでの、あのひとときが何だったのか。それは、iPhoneのアプリが計測してくれるのだ。眠ってから起きるまでの、レム睡眠とノンレム睡眠の往還過程を、グラフで示してくれるのだ。

でも、どうも腑に落ちない感じもするのだ。この時間、たぶん、あの夢を見ていたはずだけどな…などと思うのだ。だとすれば、レム睡眠だった可能性が高くないか、とか。

ノンレムだけど、夢を見ている状況もあるのかもしれないが。しかし脳波は測定できても、意識が見ているイメージを「録画」することができないというのは、なんとなく不思議な気もする。そのくらいのことは、さっさと出来そうではないか、任天堂とかソニーなら出来るのではないかと。

夢を録画できるとしたら、という話だけど、そもそも夢は、視点がないのかもしれない。この私が見ているというのは、映像には置き換えられない。映像は映像でしかないからだ。この私が見ている(見ているとは、見ているだけではなくて、それ以外のすべての知覚の可能性に開かれている)状態にある、その準備態勢は、今この知覚と身体をもってしか受け止めることのできないものなのかもしれない。

そのことの構造というか仕組み部分の手触りを感じさせるのが、睡眠中から覚醒にかけてのの、あるひとときなのか。