絵の魅力について


実は、結局、面白くなくて退屈な「絵画」なんてこの世にひとつも存在しなくて、ありとあらゆる絵画は、どんなものでも、観たら必ず楽しめるのであり、それの延長線上では、そんな絵画としての体裁がなくても、視覚に飛び込んでくる、壁のしみやら、漏れる光やら、敷き詰められた物質の表面だって、例外なく面白いのであって、それは、「これ絵画ですよ」と言われる前か言われた後か?のフラグ値が違ってるだけで要するにもはや、すべてが面白いのだから、「この絵は詰まらない」と言う人がいたとき、その人がそんな事を言う理由は、絶対、その絵に関する事以外の主張が目的なのだ。というか、美術をやるというのは、結局、絵という実体の周囲で政治活動するようなものかもしれぬ。