今日の土曜日もアカン


絵を描く経験をある程度積むと、自分がこれだけの物理的作業をした場合、これだけの成果が返って来る。という事がほぼ予測できる。そうなってくると、時間というか努力の投資量を見積もるようになってくる。特に時間制限のある生活をしていると、なおさらそういう計算をしてしまう。(時間制限のない美術家などいない)


この見積もりが、多分往々にして失敗するのだと思う。自分の力の見極めを間違っているという事だが、厳密に言えば、かつ誤解を恐れず言えば、それは自分の力を過小評価しているのだと思う。自分に一定の時間と画材を与えると、これだけのモノを作るよ。という想定は常に想定内のものでしかなく、絶対に間違っていると考えなければいけない。


特に上手くいっていない場合、そこにどれだけの時間を投下すると、絵自体が動き出してくれるか?という事に関して、どのくらい堂々とした態度で構えていられるか?が重要だ。まあ、必ず良くなるさ。と楽観的でいるのは、精神的に弱い自分にとっては大変な事だが、頑張るしかないと。


また、自身の制作を継続していく環境がすごく悪い。という事を、たまにまざまざと感じたりもするし、やり場の無いような強い怒りとか、空しさのような思いを感じたりもするが、いやそれは違うだろう。誰だって万全な環境でなんか作れないだろう。甘えていては何もできないだろう…と、今日テレビでやっていた黒木和雄の特集を観てて、思い直す。