そして制作は続く


ごそっと書き溜まった絵を出してきて、何か微妙に微調整の手を入れたり、一枚ずつ写真にとったりした。


思い返せば、96年に個展をやって以降、コンスタントに作品を作ることをサボり始めて、それでもかろうじて、年一回くらいはグループ展に参加したりはあったが、かなりテンション低くなっていて、その後就職したり結婚したりもしたので、まずます制作を自分の生活から遠いものにしていた。


それがふとしたきっかけで、やはり、とにかく自分はまだ、作品をつくらなければいけないと感じて、もう一度発表できるところまで頑張ろう。と決めたのが、2003年末くらいか。それで大体2004年の1月くらいから、リハビリのように描き始めた。05年の秋くらいには発表ができるような感じでやろうと思っていた(極めて甘かった)。2005年になって、やっと、なんとなく方向性が見えてきて、そのまま描き続け、2006年の3月の時点で、15点ほどピックアップして写真にとり、ファイリングした。これで一区切り。のはずだったのだが、これが見てると、どうしても納得できる感じのものではなくて、結局この後、更に描き続けて、で、今日に至っており、既に10月を目前にしている状態だ。やれやれ


ほんと時間掛かるなーという感じなのだが、まあサラリーマンの持ち時間でやる事であるから3年くらいは掛かっちゃうのかな。。とにかく何にしても、ひとつの作業が細かくブツ切れになってしまうのが辛いところであるが、それは僕という描く人の属性として抱えるほかない。今後そういうのがほんとうに嫌になったら、そのときまた考えます。


さすがに現状、大体今の、僕の力ではこんなところだろう。というのは見えて来たので、今回ファイリングが完成しても、それにやはり納得いかない可能性は少ないと予想される。ただし「一区切り付いた」的な達成感とか、到達感はまるで無い。そういう今の(どうあがいても、このあたりが今の状態であろうし、変に力んでも意味が無いな)と感じられるようになったのが、9月に入ってからだった。完全に満足ではないけど、まあ「あきらめ」の境地である。というか、この一旦ピリオド打った段階で「発表」の準備がやっと可能になる訳だけれど、いつ如何なる形での発表になるのか、未ださっぱりわからないが(まあ普通に貸画廊で一週間展示することになると思うが)、この後は、また引き続き、継続作業する部分もあり、また少しだけ変わった方向からのアプローチを試すことも(次の制作段階に入ったからこそ)可能となってくる訳で、ぼちぼち、そういう感じでやるのだろう。なので、気持ち的には、まったく区切りが付いた気はしていないが、ひとまず今日で作品群をファイリングできるようにしたので、結果的には「オツカレシタ!」という感じ。