バーベキュー大会の様子の動画について


勤め先の会社の人たちが、集まってバーベキュー大会をやったときの様子をビデオカメラで撮影して動画ファイルにしたものが、社内で配布された。僕は当日参加しなかったのだが、そのファイルをとりあえず家に持って帰ってきて、今日なんとなく家のPCで見始めた。


こういった映像は、その映像が対象としている、現実のイベントの当事者か関係者でもなければ、まったく観る意味を見出せないものであるはずで、まさにそのような映像が30分収録されていたのだが、たまたまiTunesでランダムプレイしていたこともあり、tahiti80のPuzzleとか、Capsuleのsuper speeder Judy Jedyなんかがかかって、この音楽との相乗効果が、驚くほど、「かけがえの無い青春の日々の1ページ」みたいなイメージを繁殖させてしまい、すごい感動的な映像になっちゃったので、微かに胸を熱くしつつ(笑)ビールを飲みながら鑑賞。。映像ではなく、iTunesランダムプレイの新たな楽しみ方の発見だと思った!(相応しくない曲はさっと飛ばして、いい雰囲気を持続させる必要あり)


手持ちのカメラがばーっと移動していって、その先に人が何人かいて、「あれー?いま着いた?」「いまですー」「○○はー?」「パーキングまでは一緒でしたけど」「ビールもまだ来てねーだろ」みたいな会話が沸き起こっていく感じのだらーっと撮影されてる流れが、いい感じのサウンドに載ってると、とてつもなく「詩情豊か」な映像に変貌されてしまって、なかなか楽しめました。…まあ後半は、鉄板の上で煙と共に何かが焼けていく映像が延々続き、合間にパンした先の、周囲の人の一言や一発芸が入るという残念な展開となりましたが…(笑)


まあ「会社の人たち」という、特殊な関係性の(他人ではないけどすごい親しくもない感じの)人々が「登場人物」として出てる事の面白さは若干ある。全然知らない人の映像なら、観るモチベーションが沸かないし、非常に近しい人なら、その映像から別の意味を感じてしまうだろうから。しかしそれだけでは、この映像を全部観る気にはならなかった筈で、やっぱり音楽の力が幸運にも作用したからという事が大きい。また映像自体が仮に、自分が撮影したのであれば、全然こういう楽しみ方はできないだろうと思う。あくまでも突然のような感じで、べろんと無理やりに見せられていて、かつBGMとして使われる音楽のチョイスも偶然に任されていて、完全に自由でない状態でいる。それが余計楽しい。