炎天溶体


昨日の夜から今日にかけてぶわっと引火して燃え広がるような感じで、突如対処すべき事が生じたのでそれを何とかこなした。…気付けばもう正午の直前である。ほっとしてしばらくダラダラしつつ気を抜いて力を緩めたら、ああ!!っと云う間にちょっとウンコが漏れてしまい「ぅうあぁー!!」と絶叫してトイレへ駆け込む。…応急手当の後すぐさまそのまま浴室に移動してカラダを洗い、もうすっかり、全てをさっぱりキレイな状態にまで戻した。いま、すごく清潔で全身がすべすべした感じのさわやかな気分だ。冷却されて乾燥した肌が、元の暑い大気と触れ合っているのが今だけは気持ち良い。


そういうさわやかな気分のまま、急に空腹をおぼえて外出する。ものすごい炎天下だが、さっきキレイにしたカラダの表面が、やがて発汗してべたべたのずるずるになるまでには、まだ少しだけ猶予が残されているので、その刹那をいとおしく思いつつ歩いて、駅前まで昼飯を食いにいく。


ちょっとまあまあの蕎麦を出す店に入ろうとしたら、おばはん集団の笑い声が聴こえてきたので急遽入店をやめる。んで、もうちょっと歩いてはじめて入るラーメン屋でラーメンを注文したら、相当だめーな感じのラーメンが出てきて嬉しい。…僕は駄目ーな感じのラーメンとかが嫌いじゃない。生ビールもたのむ。そして飲んで喰う。ほろ酔いで余計に暑苦しさが増し、全身が汗でずるずるのぐしゃぐしゃになって若干機嫌が悪くなる。カウンターの向こうで、日本語が相当駄目で注文もロクに聞けないような中華娘が肉の塊を片手でがしっと掴んでぶっといタコ糸をぐるぐる巻きつつ、遠慮なげにこちらをじろじろ見ているので更にムカつきつつ薄っすらと欲情を意識する。


その後、汗が引かず顔とか首とかがべたべたになっているので、涼しいところに行きたくてパチンコ屋に入ったらなんと「たぬ吉」ってリバイバルというかリニュアルしたヤツが稼動しているのを発見して、懐かしくてつい打ってしまう。そしたら10分くらいで2千円取られた。んで、もうよかろうと思って帰ってきた。鏡で見たら、胸のあたりが沼のように汗のシミになっている。そいで今、日記を書いた。Tシャツの首周りとかがひえて冷たい。