「Aaliyah」Aaliyah


AALIYAH


iTunesを立ち上げると、ライブラリの一番先頭(アルファベットのA)に来るのがAaliyahのアルバムなので、上記アートワークが大きく浮かび上がる。だから別に聴きたくもないけど何となくそれを再生してみることがたまにある。アリーヤは1979年生まれの女性。2001年にセスナが墜落して亡くなった。享年22才。


僕にとってAaliyahのアルバム「One In A Million」は神のアルバムだ。ここで紹介してるアルバムの前作にあたる。リリースはたしか96年とかその辺。もし僕が、90年代に聴いた音楽でベストを挙げろとか無茶な事をいわれたら「One In A Million」を選ぶ可能性は高い。Aaliyahにとっても、プロデューサーのTimbalandにとってもおそらく一番ベストな仕事で、Timbalandは今後も確実にこの過去を超えられないと思う。。R&B好きな人でTimbalandは嫌う人も多いだろうが、90年代半ばにこの人が登場してきたときの衝撃は半端ではなかった。特に僕のように元々R&Bにあんまり愛着も執着もないような人間にとっては非常に格好良く見えた。90年代半ばの音楽シーン全体で、ポピュラリティと前衛性を併せ持っていたほぼ唯一のクリエイターだったのでは?とすら思う‥とまで言うと言い過ぎかも知れないけど。…まあさすがに僕も、その後のR&Bシーンのチキチキな状況にはうんざりしてしばらく距離を取ったけど。


Timbalandの、節操なく雰囲気なく艶やかさとか心地よさも全くない、病気みたいな神経症的変態微分ビートというのは、そのアクの強さゆえに品質保証期限もさほど長くないだろうというのはある程度予想できた事なのだが、しかしそれでもAaliyahのバックトラックとしてそれが鳴るときだけ、Timbalandは本来以上の真価を発揮し、はかないたゆたうようなAaliyahのボーカルと渾然となって、凡百のポップミュージックを超える独自なクオリティに届く事ができたのだと思う。そういう曲が数曲だけでも残せたのであれば、もう素晴らしいのである。


そんな事を考えながら「Rock The Boat」を聴く。たしかエディ・マーフィー主演のドクター・ドリトルという映画のサントラに入っていて、そのプロデュースがTimbalandだったのだけれそ、その時期で既にTimbalandは完全に「終わってた」と思うけど、この曲だけが比較を絶して美しかった。2001年。数ヶ月語にAaliyahはこの世から去ったのだった。…たわむれに「Rock The Boat」の歌詞を翻訳ソフトに訳させてみたら、異様に感動的なものになった。一部抜粋。

(コーラス)
私は、あなたが欲しいと思います。
事を荒立てて、事を荒立てて、事を荒立ててください、ボートWorkを強く揺すぶりなさい、中央、中央を扱ってください、そして、中央を扱ってください、中央Changeが置く仕事、スイッチ位置、新しい位置、新しい位置のStroke、それ、私に関して、私のためにそれをなでてください、そして、私のためにそれをなでてください、そして、私のためにそれをなでてください。


それにしても、傘をもたず雨に濡れて歩くのは気持ちよくて心が晴れる事だ。