「E=MC2~MIMI第2章」Mariah Carey


E=MC?~ MIMI第2章 (デラックス・エディション)


なんだかんだ云っても、ここ数日最強にヘビロテモードになってしまい、朝も夜もマライヤキャリーばっか聴いているというのは、いくらなんでもヤバイと思うのだが、でも聴き倒している状況である。今どきマライヤキャリーとか、新譜が出たからって何故だかいそいそと買って聴いてる自分を本当にヤバイと思う。ってか、元々僕は若い頃、どんな精神状態だろうがどんな体調であろうが、間違ってもマライヤキャリーを聴く、などという選択肢はなかったと思うし、そういう可能性自体持たない人間の筈だったのに、まだ20代のあの頃は、まさかこんな事になるなんて想像もしてなかった。本当に、あの頃の自分になんて云ったら良いのだろう??と途方に暮れる気持ちもある。…大体、せっかく最近になってiPod Touch買って、収録アルバムのアートワークをその気になれば人に見せびらかす事ができる状況でありながら、なんでよりによって、今の旬がマライヤだの宇多田ヒカルだのパフュームだのばっかなのか、そんなジャケットを電車の中で見られたらすごい辛い。でもiPod Touchって液晶画面を人目に晒さないでは何の操作もできない超エギジビジョニスティックなガジェットなので、そういう自己顕示欲満喫型アイテムなのだけど、でも今は逆にすごいコソコソと人の眼から隠すように操作しないと恥ずかしくて死にたくなってしまう。だってマライヤのアルバムジャケがばーんと出ていて、タイトル「E=MC2~MIMI第2章」とか書いてあるのに気づかれたらもう法廷とかで言い訳できないし。しかし今というタイミングの問題というか運が悪いというか、普段の行いの悪さなのか、いぜれにせよなんでこんな、マライヤみたいな、下品で浅はかで水っぽくて成金臭くて凡庸で卑屈で物欲しげで性欲過多で自分勝手でユーモアに欠けていて気配りとか繊細な配慮とかとにも無縁で田舎のヤンキー女の軽自動車のMDにはまってそうな20年前の小宮悦子が1stのライナーで何か書いてて当時のキャリア女必携な記憶が腐臭漂わせてるようなその後の絵に描いたような没落の痛さとかおおよそ品性の欠片もないような下衆きわまりない人物の音楽を好きなのか、自分で自分に対して理解に苦しむけど、いやマライヤがそんなそこまで云われるほど酷いひとなのかどうか全然知らないけど、でもマジでたまらなく良い。たまーに、遠いところからリバーヴの効いた「ぴやーーーーー」という高音が聞こえてくるのだが、それがマライヤお得意の何オクターブだかの雄叫びである事にその都度気づかされて、まるでそれが二十年前の時空からきこえてくるかのようでもあり、そのたびにあぁ僕が悪いんだ自分が馬鹿なんだ馬鹿なんだと感じられてひどく辛いのだけど、でも聴く。。マライヤのハイトーンとか、もはや世界中の誰も喜ばないと思うのだけど、それでもそれで良いのだ。


などと適当に書き飛ばしてるが、まあ普通にいい曲がいっぱいあるっていう事で、まあまあ気に入ってるという感じというだけの話だ。っていうか、他になんか書くことでもあれば、別のこと書くんだけど、なんにも書くことがないので、最近お気に入りのアルバム紹介してみました。