湿度とスピーカー


制作途中の、水分を含んだ紙をストーブで乾かすので、部屋全体がスチームサウナのようなすごい湿気に包まれる。だから、ちょっと大きめのスピーカーでも買おうか。今使ってるのは昔パソコンについてたHerman/KardonのスピーカーをPCとかiPodにつないでいて再生しているのだが、別にこれで充分っていうか、全然それで悪くないんだけど、でもいきなり5.1chとか、ああいうのでも買って、この部屋に設置してやろうか、と思いつく。。サラウンドとか称する、小さいスピーカーがいくつも点在しているような再生環境というのを、僕は昔からあんまり信用してないというか、食わず嫌いというか、そういう「音の良さ」って、本当に「良い」って事なの??という疑いが、未だにどうしても抜けないのだけど、ここ最近の空気の湿潤な感じに包まれていると、その空気自体を直接的に乱暴なやり方で震わせることができたらいいなあ、湿気を含んだ空気がそのままに、四つ打ちのキック音でドついたりカサカサノイズの波状攻撃で揺らがせたいなあという気持ちにもなってくる。音が良いとか悪いとかの話ではなく、むしろ劣悪で下品でコケオドシな方が良くて、でも肝心なのはそこで放出された音波がこのどんより湿りきった空気とぶつかり合って拮抗することだ。もし成功したら、空調を整えるより新鮮な気持ちを楽しめそうだ。でも近所迷惑か。集合住宅のつらいところだ。っていうかそんなのまさに、ちょっとずれてる一瞬の思いつきでしかなくて、何の価値も意味もない話です。