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“COMPUTER GAMES” Live at Yellow Live in Tokyo Ekspozicija 08 Escapism 2
Sound of the Third Season Masterpiece Daybreak Reprise -SUNRISER Remixed-


最近異常にレコードショップのウェブサイトとヤフオクばっか見ている。いくらなんでも見すぎであり、買いすぎである。でもいいじゃないか。今はただひたすらそれでよい。聴き続けてると、別に自分の中ににジャンルの好みとかがある訳ではないのがわかる。まあ多少はあるけど、でも簡単に翻ってしまう程度の好みでしかない。というか、あるちょっとした瞬間がものすごく良く思える、というのは確実にあって、それが聴きたくて聴いてるのだし、できればそういう感触をもったサウンドばかりをほしい訳なのだが、でもそういう感触をもったもの、というのが、明確にレッテル貼りされて売ってる訳ではないのである。ジャンルや人名や出自の分類なんて何の目安にもならないし、多種多様な曲がつながってるMIXだと、レコードをスピンしているDJ一人の一貫した体質にそれを求めるのも微妙だ。デトロイトだろうがミニマルだろうがハウスだろうが、退屈なのは退屈だし、素晴らしいものは素晴らしい。そんな感じで、どこをどう掘れば好みの感触を掘り起こせるのかまだよくわからないので、ひたすら聴き込むしかない状態である。でもやっぱ総じて、ハウスは良いと思うみたいである。やっぱハウスの細切れになって物質感を露にされたセンチメンタリズムというのは、テクノロジーミュージックが醸し出す魅力のひとつの典型なんだろうね。最近これ!というのを今深く考えずにあげると(後追いで聴いてるからどれも微妙に旬を外している。半年から一年以上の遅れで夢中になってるところが良い笑)、Kerri ChandlerのComputer Games - Live At Yellow -の哀愁。Mark Farinaのスムーズで快適な内省感…。Ben Simsは前半の畳み掛けるような展開に何度も吹っ飛ばされる。これもまた若干泣きが入ってる感が絶妙に効いてるのであった。Richie Hawtinのこのliveも前半のDj Shufflemasterくらいまでの流れが、ほとんど気絶しそうになるくらい最高である。あとはFrancois Kとか、すごくエモーショナルでこういうのをもっと死ぬほど聴きたい。DJが曲をかければクラウドはDJが今どんな気持ちなのかわかるという、それを本当に感じさせる。


おそらく自分にとって今年2008年を象徴するのが、このKen IshiiのRemix盤だなあと思う。これはもう夏からずーっと半年以上聴き続けて、未だたまに聴いてしまう。夏前から今に至るまで、そしてこれからもしばらく当分は、ひたすらテクノばかり聴くようになってしまったという、その原因のひとつであった。これには超はまった。