大人


どんな事になっても自分で何とか解決策を見つけて自分で処理しなければならない。それが、大人というものだ。誰にも頼らず、自分だけの力で何とかする。そして、最終的には、成果だけを黙って差し出す。それが大人というものだ。そう思って頑張ってると、いつか、とんでもない事になる。自分の背中に、500kgくらいの荷物がどーんと乗っかろうとするのが見える。それはさすがに、ちょっと待てよ、と思う。というか、ちょっと待てよとつぶやいても、その辺りにはもはや誰もいない。つぶやき自体が無駄だ。単に、500kgの荷物が、これから自分の背中にのしかかろうとしてるだけだ。500kgといったら、それが圧し掛かって来たら、普通に死ぬだろ多分。自分という肉の塊が普通にぐしゃっとなっちゃうんですけど。それって、精神でどうこうできるレベル超えてるでしょ。頑張るとか根性出すとかのレベルじゃねーぞ。普通に死にますから。


などという妄想をしつつも、でもまあ、どうにかなるのかなあ、そうなったらなったで、別にいっか。色々余計な事考えるのも却ってくたびれるしな…とか思って結果的には何も策を講じず、ただぼーっとしてるのが、本当の大人である。要するに、騒ぐことにも疲れてしまって、自暴自棄と紙一重楽天性を備えている一匹の阿呆を、大人と呼ぶ。