イントロ


昨日は新宿のジュンク堂磯崎憲一郎×青木淳悟×佐々木敦トーク。作品の冒頭というか、最初の一行目がもたなければいけない推進力の話とかがとくに印象に残った。始まりの、最初の一節がもつ、心が躍り血が沸き立つような独特の感覚を、言葉で説明する事はできない。何か、この自分と全く無関係な、まったくの余所余所しさが、冷然と目の前を横切っていくときの感触。その躍動の冷酷さと熱さ。


作品が、作品としてあることの不思議というのはまさに謎だ。作品のできあがるプロセスとか、最終的にそのようなものになっていくことの不思議。それはなかなか、作者の言葉を聞いても、わかるものではない。


まあしかしとにかく引き続き、やるべき事は、なるべく何度でも読み、あれもこれもと面白がり、そして可能な限り自分でも、自分が良いと思えるように、いい感じで滑り出すことであろう。できるだけ冷たく、機械のように、余所余所しく、他人行儀のままに、しかし悠然と始まる感じ。


今日は色々買い物した。熱さ控えめな過ごしやすい良い週末。