さあ、これから、書くか。
(ため息)
まじかよ。ああ、まじだ。
うそだろ。
・・・目の前のカレンダーが、まだ7月8月のままだった。今気付いたので書いておく。
めくらないと。でもめくったら、あの絵じゃなくなってしまうのか。それだとどうなのか。
一ヶ月や二ヶ月でめくってもいいと思えるような絵だとつまらないということだ。見たい絵を、月日に関係なく見ていたいのだ。
まあでも、めくって捨てた。
新しい絵はどんなかと思ったら、新しい月は、絵がなくて白紙だった。来月以降もないみたいで、真っ白のままだ。
夫婦だとワイン二本は相当大変だが、男三人だと余裕過ぎておそらく三本でも足りないようだった。
祐天寺の駅のホームはコンクリートのだだっ広い殺風景さで、人気のない魚市場とか豚が一匹もいない養豚場のような感じがする。
駅が元々、昔はどこも大体こんな感じだったのだろうという面影が残っているような駅だと言える。
十九時四分。
降り立って改札を抜けて、しばらく散歩してみる。
久々の東口。前に来てから一年は経ってないが、半年以上が経っているはず。狭い駅前。前方に広がる空間も狭く感じる。小さな町。
ワインは、まあ何でもいいやと思って、冷蔵してある安いシャブリとミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌを買う。
男三人で、次にはどこの店に行こうかを検討する。僕が、次はあの肉料理にしようと提案した。ただし、若干高い。酒も含めたら、あまりにも凄い高級価格になってしまうだろう。
でも皆、その気になってくれている。すごい。では、本当にいつか行こう、年末までに行こうという話になった。
店で、おおいに飲み食いして、揚々と店を後にして
それで、そのあと、電車から、転落か。
まだ意識不明の重態だ。
夜明けまでには皆が駆けつけることだろう。
まったく、大変なことに、なってしまった。
というのは嘘で、普通だ。
つまらない。ああつまらない。
酸もミネラルもしっかりとしているのがいい。口内で爆発するような抵抗感を感じさせてくれ。
まったく、なんでもかんでも、腹におさまってしまうものだな。
塩。やっぱり塩が決めてだな。
塩でいただこう。ほんとうに、塩でいただいていこう。これからは、すべての塩に気付こう。
では僕、もう行こう。