家に帰ったらビデオデッキが届いていた。梱包を解いて中身を出したら、おお、さすが2000円弱なだけのことはあって、いい感じの古ぼけ具合。パネル正面のボタン脇にマジックで「押す」と殴り書きしてあって、それまでいったいどのようんだ現場で利用されていたのか、思わず想像を巡らせてしまうような代物だ。ビデオテープを入れたら無事動いてくれて、久々にVHS画質というものを見たけど、決して画質が劣ってるという感じではなく、これはこれで、味わい深いというか、なかなかおもむき深いものだなあとも思う。というか、ビデオテープが再生される感じというのは、より映画っぽいというか、何か巻かれたものがくるくる回って始まるという感じなので、最初はややノイズが入ったりするとか、そのノイズも如何にも巻かれたものの表面に起因するノイズの出方で、デジタルノイズとはまた全然違って、そこもいいかもしれない。あと字幕が、DVDみたいに別の層にあるわけではなくて、べったり一枚の絵に乗っかっていて、絵と一緒に動いていく感じもいい感じ。いや、それの何がいい感じなのかよくわからないが、まあ、久々なので懐かしくて新鮮でいいねという話であった。