箱根に一泊。さっき帰ってきた。ちょっと疲れた。温泉はいってごはん食べて帰ってきただけで疲れたも無いものだが、疲れたのだから仕方が無い。しかし素晴らしい晴天に恵まれれた二日間。過去われわれの箱根は、雨が降るか真夏の炎天下かのどちらかだったので、今回みたいな秋晴れの箱根は初で逆に箱根らしくない気がして調子が狂う。そして暑いのか寒いのかよくわからなくなって、本当に少し体調が狂ったが、風呂にのぼせたのかもしれない。東京に戻ってきたら治ったし。ポーラ美術館ではモネを中心とした企画展示がやっていて、かなり見応えがあって、一時間しかいられなかったのが残念だったが、モネはもう、みててもさっぱりわけがわからなくて、とりとめがなくて、心の休める場所もなく、息つぎさえしづらい、絵の前で唖然として、ぼんやりして、これが本当に人間のやった仕事だろうかと疑って、どこに手の動きがあり、どこに目の軌跡があり、どこで記憶のパターンが合わさるかを追っても、見えたように思っても、混乱してすぐ見失い、断片だけをみとめて、凝然として見るだけのような、凄いむなしい感じになれて、そこがむしろ頼もしくて好き。みればみるほどわからなくなる系の代表といえよう。